傘は要らない

君のヒロインじゃない人生をゆく

推しと一緒に仕事してた話

 

こんにちは!お花畑です。

前の記事でたくさんスターがついていて、びっくりしました。ありがとうございます🌟

引用スターというものを初めて知りました。私もこれから使っていこうと思います。

まだ始めたばかりなので、至らないところもあると思いますが、これからも気軽に見て頂けたら嬉しいです。

 

 

さて今日は人生できっと二度とないであろう、推しと仕事場が一緒になった話をします。

 

なぜ同じ仕事場になったのかという話は長くなるので省きますが、私がそこについたのは本当に偶然でした。

 

もう私も2人の推しも辞めてますが、今もその舞台はずっと続いていて、次の世代が受け継いでくれています。

 

それでは、過去に遡っていきましょう。ちなみに今から書いていくのは、一緒に働く前からもう認知はされていた、優しい推しのほうです。

 

 

私の初出勤の日は、まだ舞台は始まっておらず、ちょうどリハをする日でした。知ってるキャストいるかな?と気になりましたが、仕事中でしたので極力見ないようにしてました。

 

するとリハが始まり、音声が流れてきます。

それに心の中で興奮しながら仕事していると、ふと、誰かに見られてるような感覚になりました。

 

最初こそは気のせいだと思いましたが、あまりにも視線をずっと感じたので、目線を上げてみると、目の前に推しが。

 

私は目が点。状況が追いつかなくて、声さえも出なかったです。

 

状況を把握してからは、持っていたペンを壊すほど動揺しまくったんですが、これじゃ仕事にならないと思い、「調子に乗るな!!」と自分で自分をつねり、喝を入れました。

 

それから推しとは、その日から舞台が終わるまで、裏で目が合った時は、お互い微笑む。そんな数秒のやりとりをしていました。

 

私はただのファンなのに、同じ仕事場というだけで毎日のように会えてしまい、ファンにも今まで通り接してくれる推しにも、すごく申し訳なくなりました。私は本当にずるくて、卑怯な奴です。

 

それでも、その何気ないやりとりが幸せで仕方がありませんでした。

 

そしてそんな楽しい日々はあっという間に過ぎていき、気づいたら千秋楽の日。

 

私は泣かずに笑顔で終わらせようと決め、最後の舞台が始まりました。

 

順調にいつも通り舞台は進んでいき、ついに終盤。

 

キャストが一人一人はけていき、あとは推しが挨拶をするだけ…、というところで、推しは最後の最後にアドリブを入れてきました。

 

「最後に気持ちよくこの場を貸してくださったスタッフの皆さんにも、一旦カメラを置いて拍手を送って頂けませんでしょうか」

 

こんなこと言われたら、泣くなってほうが無理ですよね。

 

大きな拍手が鳴り響き、私は頭を深く深く下げました。来てくださったお客様にも、今まで楽しませてくれた推しを含めた全てのキャスト達に感謝を込めて。

 

 

推しは涙声になりながらも、泣くのを堪えて、しっかりと舞台を終えました。

 

その声を聞いて、私は全てが終わってしまったと実感しました。

 

涙で前が見えなくなるほど泣きました。

 

今まで私が仕事でミスをしたらさり気なくフォローしてくれたり、たまに本番でアドリブをきかせて、後にさっきのどうでした?なんて聞いてきたり。

 

たくさんたくさん楽しませてくれて、ありがとうっていう言葉だけじゃ足りないけど、推しを好きになってよかった。心からそう思えました。

 

 

仕事が終わった後、その時の動画を客としてその場にいた友達が送ってくれていました。

このブログを書くために、久し振りにその動画を見返したんですが、夜中に一人で泣きました。

 

こんなに幸せな空間にいれたこと、一緒に働けたこと、本当に誇りに思います。

 

推しのセリフではないですが、舞台であるキャストがお別れをする時に言うお気に入りのセリフがあります。

 

「この出会い、偶然なんかじゃないと思うぜ」

 

すんごいキザでカッコよくないですか?

偶然ではなく、必然。お互いの意思で出会ったなんて、最高に素敵ですよね。

 

このセリフを聞いてからは、ここでの推しとの出会いだって、偶然なんかじゃなく、私が選んだ選択なんだと思えました。

私がする選択が合っているのか、正解があるのかなんてことはきっと誰にも分からないけれど、これからも私は自分の意思で、推しを応援することを選びます。

 

長文になりましたが、最後まで見てくださり、ありがとうございました!

おわり。